2011年

忘れられない、忘れてはいけない一年になりました。

原発事故の不安は拭いきれず、これから先も影響は続くと思われます。復興・再生の道のりは決して容易いものではなく、時間もかかります。時が過ぎればどれほど大きな事故・災害の記憶も風化されていきますが、それは仕方のないことと思います。同時に耐え難いと思っていた辛さや苦しみ・悲しみを和らげてくれるものでもあると思うので。

だからせめてこの地に生きる私たちは記憶に留め、後世に伝えていこうと思います。幸いというか奇しくもというか、私は子どもたちにかかわる仕事をしています。未来を担う子どもたちに思いを伝え、未来を託し繋げていける一端にでも関われたら、それが私がこの仕事に就いた意義となるのかな。また、縁あってこのサイトに関わってくださった方々の心の片隅に記憶として留めていただけるなら、とても嬉しく思います。

心が痛む出来事ではあったけど、反面たくさんの優しさをいただきました。
地震の直後に安否を気遣い、励ましのメールをくださった皆さま、直接お声をかけてくださり癒しの旅＆その他諸々（笑）にお付き合いくださった嘉月さん、「ににぎ（仮名）の部屋のひとつやふたついつでも用意できるから、いざとなったらうちへおいで」といってくれた友人、そして有形・無形でたくさんの励ましをくれた全国の方々、本当にありがとうございました。

来年は穏やかな一年でありますように。

どうぞ皆さまも良いお年をお迎えください。