あれから２週間

今自分に何ができるだろう――みんながそう考えてくれてるのがとても嬉しいです。

そして私なりの答え。
普通に日常生活を送って欲しい。

笑ったり泣いたり喜んだり。今まで通りに。
カラオケ楽しんじゃったり、美味しいもの食べに行ったり、春物ファッションを買っちゃったり。特に西日本の方たちはそうやって大いに日本経済を盛り上げてください（笑）。

そしてそういう日常生活の中でできることをしてください。募金や節電、支援といった形ある行動でも、被災された方々を思う気持ちを持ち続けたり、それぞれに。

過剰な自粛はしなくていいからね☆

大震災から２週間。
ライフラインはほぼ復旧し、東北道の一般通行禁止も解除されました。物も人も動き始め、ずっと止まってたような時間も動き出しました。少しずつ日常が戻りつつあります。

だからこそ心に掛かるのは原発。
各マスコミがほとんどの時間を割いて連日報道していて、でもかえってそれが混乱を招いてるようで。

私の住んでる所は原発から西南西に直線距離で約60キロ。近くはないけど遠くもない距離。そういう所に住む私たち県民の現状を私感なしで伝えることは難しいけど、とりあえず事実だけを。

少なくとも私のまわりは比較的冷静です。
環境放射能測定値は１時間毎に発表され、現時点では最初の水蒸気爆発があった時以降、測定値は下降傾向にあり、人体にほとんど影響のない数値です。
一時水道水から放射能物質が検出されました。乳児の基準値を超える量でしたが大人には問題なしというレベル。とりあえずうちには赤ちゃんはいませんので、普通に野菜を洗ったりお米を研いだりおみそ汁に使用しました。もちろん飲み水にも。現在数値は下がって、乳児の基準値以下になっています。
出荷制限になった原乳や野菜以外に、放射能物質が検出されなかったほかの露地野菜について県は　念のため、断腸の思いで　出荷制限にしました。それを受けて各小売店は県産野菜を売り場から撤去しましたが、わざとらしい但し書きもなく、「これ大丈夫よね？」　というツッコミをいれるお客も見受けられませんでした。
あ、やっぱり私情が入ったかも……（笑）。

一進一退でなかなか出口が見えない原発問題ですが、是非正しい判断で冷静に行動してくださることを望みます。

……とは言え、やっぱり怒り・憤りもあって、ここから先はかなり乱暴な発言で不愉快に思うかもしれないので、スルーしてくださって結構です。はっきり言ってやさぐれてるから（笑）。
※ 追記あり。

まず一番に言いたいのは、福島第一原発は　東京電力・福島第一原発ですよ？

関東と山梨・静岡の一部に電気を供給する　東京電力　の原発ですから。

（大事なことなので、大きく２回言いました）

「東京電力・福島第一原発」　と言うのが長いので、メディアもつい　「福島第一原発」　と肝心なところを略して言っているせいか、福島　だけがひとり歩きしてしまった感があって、ものすごくイメージ悪いんです。

実際ネットなどで　「福島ヤバイ」　とか　「福島ダメだね」　とかの書き込みがあって。もちろんそんなのはごく一部だとはわかっています。でもダメなんです、頭では納得しても気持ちが収まらない。さらに、過剰に反応する人々を選んで映し出すマスコミの報道の仕方も悪いと思いますが、そういうのを見てしまうと、どうしてもふつふつとした怒りがわき上がってしまいます。

東京電力の電力供給を受けない福島に原発を作っておいて（福島は東北電力ですから）、いざ事故が起きて自分のところに火の粉がかかると、水の買い占めに走ったり、出荷制限対象外の福島県物産もさっさと撤去したり。原発の半径30キロ圏外の地域であっても、近づくのは怖いと言って物資を運ぶのを拒否したり。福島第一原発のほかに、福島第二原発・新潟柏崎原発と供給地域外に原発を作り、危険な物を自分たちの所から遠ざけておいてそれはないんじゃない？　（ちなみに新潟は東北電力）

---

※ 追記
本日（25日午後）、石原都知事が福島県知事を訪問。政府から出荷停止の指示を受けていない県産野菜が都内で円滑に流通するよう対策を検討する考えを示した。
会談後の記者会見で　「福島には恩がある。福島第一原発で作られる電気の多くは首都圏に供給され、経済・発展は福島に支えられてきた」　と述べた後、「福島県産というだけで農産物全体が忌避されるのは生産者だけでなく消費地の東京にとっても問題だ」　とも述べた。
（一部時事通信より引用）

都知事の発言をどう受け取るかは個々に委ねますが、都のトップが公式でこういう発言をしたことは意味があると思います。

---

大地震と大津波から命からがら逃げ出し、さらに原発事故で避難を余儀なくされた周辺地域住民の方々を考えたことある？　県内の他の地区では残念ながら人数が多すぎて受け入れきれず、県外まで避難するしかない人たち。故郷をなくすかもしれない状況に追いつめられながらも頑張っているのに、計画停電で１日数時間停電になるくらいで大騒ぎしないで。（もっともこれは原発というより、東京電力の計画性のなさの方が比が大きいと思う……）

それとマスコミ。
最悪の状況もあり得るという認識をもつことはもちろん大事です。が、必要以上に不安を煽るのもやめて欲しい。特に某赤坂局の某キャスター。専門家が淡々と現状を説明するのに対し、　「でももしこうなったら」　とか　「でも仮にああなったら」　とかとしつこくしつこく食い下がる。どうあってもこの事故をチェルノブイリ級の事故に仕立て上げたいようですね　本音を言えば、現状を受け入れるだけでいっぱいいっぱいなんですよ？　それ以上なんて考えられないし、考えたくもない。楽観意見を言えとは言わないけれど、主観入れまくりの報道はやめてください。

あ、まずい……。
冷静になってねｖ　とお願いしておきながら、書いてるうちに怒りの沸点がだんだん下がってきてる（笑）。収拾がつかなくなる前に、と言うか、もう収拾がつかないので、逃